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ビートルズプロジェクト

第3部

〜 ロック 6曲 〜

ロックはここから生まれてくる

ハングリー ハングリー 先の見えない この寒さ…

ロックはここから生まれてくる

ハングリー ハングリー 先の見えない この寒さ 貧乏なんて可愛らしい言葉さ 極貧も超の極貧 天然記念物だぜ 音楽聴くだけはタダというけれど 踊りたくても踊れない脚なら折れというのかい 折ってやるさ 折ってやるさ 気のすむまで 嘲りな 底の見えない暗さの暗さ オレは掻き分けてみせるぜ 運じゃない 自分で開くよりほかに道はない 見えない眼なら抉りだして 自分で潰せ ハングリー ハングリー オレのふるさと 臭い飯だが懐かしい どこまで進んで その先さらに どこまで行けば いったい 何が分かるっつんだ それでも行くよ 一歩がなければ 二歩もない 落ちるところまで落ちて 底のない暗闇 バネにして あとは オレのハートを焼くだけさ 残っているのは身体じゃない 心っていう石のような固いやつ 一度も燃えたり 熱くなったりしたことのない 死んだ心のハート型 簡単にゃ食えねえやつさ あとは何も無い 無い無いづくしの亡骸が 幽霊みたいに 泣いている ハングリー ハングリー こいつは手ごわい野郎だぜ 死にもの狂いに食いついて ネズミだって喰い千切る 引くに引けない場所に引き摺りだされた奴らなら やってみなきゃ分からない 負けたら本物の 幽霊に抱かれて あとは死ぬまでだ ハングリーな奴らにとって 運も不運もありゃしない 頑張れば なんとかなるっもんでもないさ オレの命がけ それに賭けるよりほかに 何がある  

俺流の生き方さ

最悪という名の世界を生きてきた…

俺流の生き方さ

最悪という名の世界を生きてきた 出口には まだ遠いけど 今のところ 誰も殺さず 盗みもせず 人を殴ることもなく 過ごしてきた 最悪とは 一に貧乏 二に家族崩壊 三に前科と四(し)に自殺 最低の暮らしに加え 最悪のどん底に落とされた 何の希望も消えた場所 お先真っ暗なトンネルの延々と続く場所 少年の多くは犯罪者 女の子たちは間違いなく風俗へ からだひとつが生きる糧 運さえ近寄ることもない 最大の犠牲というか障碍は 仮に そこから這い出したとしても 手術の痕より 酷く爛れて残る心の傷さ 人には見せることのできない その傷を 裏返して 隠すのか 絢爛豪華な入れ墨を肩から腰へと彫りつくす ただ ただ生き残ればよい時代から 生きるなら度胸のすわった生き方しようじゃないかと 覚悟のすわる年ごろを過ぎ 骨身の髄まで度胸と覚悟で固めた心 滅多なことでは 人に負けやせぬ 最悪と最低のどん底で食うメシが どんなものであるかを知ったなら あとの人生 贅沢などさえゴミの屑

ジャスチン・ビーバー「Thought of you」見倣って

ジャスチン・ビーバーやってきて…

ジャスチン・ビーバー「Thought of you」見倣って

ジャスチン・ビーバーやってきて ビリーブ ビリーブ ビリーブ・ミーと歌いだす Why dont you love me 重ねてお熱いラブコール まだ年若い奴なのに 口説き文句だけは伊達男も顔負けの名セリフ 笑っちゃうけど 坊やの顔で ラップも がっちり ブッ飛ばす さて さて 考え巡らせてみるのだが 片や ニッポン坊やの なんとウブいこと 追って 迫って また追って 迫りつくして そのうえで キスの連発 繰り返す そんな押しの一手など 日本の坊やは不得意だ I could take out I could take you oh oh oh なんて 言ってごらんよ トーキョー・ボーイ Hey baby Im here I just wanna kiss ya baby な~んて 押して 押して 彼女を 浴びせ倒しにgetできるかい ジャスチン・ビーバーやってきて ほんとはナンパの真髄 教えてくれたはずなのに なぜ なぜ ニッポンボーイたち 愛と恋のやわな文句 コクよりも アイラブユーより ちょいとしゃれて I love with thought of you いったん口説きはじめたら 途中じゃオレは止まらない ジャスチン・ビーバーやってきて 教えてくれたんじゃなかったの 愛をコクるなら ストップなんか しちゃあダメ 女の子のあたしたち 気を失いそうになるまでの あなたの 熱いの 待ってんだからさ

ロック・ザ・レッド・ツェペリン

あわ あわ あわ あわ あわ あわですよ…

ロック・ザ・レッド・ツェペリン

原曲:Whole Lotta Love

あわ あわ あわ あわ あわ あわですよ どこかで泡が 噴きだして 少年団が いっせいに 駆け込んできた消防署 火の見櫓の 天ぺんで 逆立ちしている 女の子 旗振る代わりに パンティ脱いで 少年たちを 嘲笑う 鐘が鳴ります カネですよ 少年たちの脳の鼓動が こだまして 信号旗 振る 女の子 泡警報を 知らせてる 大人といえば なんとまあ 泡の絨毯さながらに 泡に揺られて 昼寝する この幸せな災難に 誰もが気づかぬ 少女のパンツ 脳をやられた少年だけが 被害の深さを知っていた あわふためいている まともな人も いるにはいたが いまは埋もれ 泡のなか 哀れな話じゃないですか あわ あわ あわ あわ あわ  あわですよ あわは まんぷく昼寝する この 幸福な国 今日もまた ※推薦曲 ホール・ロッタ・ラブ  

最高のロック・ザ・ロック

見上げてごらん 真夏の空を コンクリートと飛行機が…

最高のロック・ザ・ロック

見上げてごらん 真夏の空を コンクリートと飛行機が もつれ もつれて飛んでくる やけに軽い 物体で 裸の子供の泣き笑い 子供の声の泣き笑い 胸をはだけた母親の ふっくら乳房で 雲を見る ああ 騒がしい この世の午後に 乳の滴る 憂いに 満ちて 右か 左か あなたは どこで わたしの背中を 撫でている 見上げてごらん 夜空の星を ブラック・ホールと水銀灯が 照らし 照らされ 反射する とても眩しい 蜃気楼 障子の穴から 僕を見る 印半纏 半被の袖に 宇宙の秘密がチラリと覗く ああ 垂れ込める 今日は 雨 神社 仏閣 隣の横丁 煙草屋 跨いで あなたは どこに? わたしの 脳に 錐を 刺す 見上げてごらん 銀河の空を あまのじゃくと織姫が 抱いて 抱かれて 夜の声 聴くに堪えない 猥褻を ギター叩いて 温度とる ああ うるわしい 光明の 逆さクラゲの 毒に 泣く 逆さクラゲの毒に 泣く 蛇の道 魔の道 七五 三 良い子は お外で遊ばない 見あげる 空の 眼の下で あまのじゃくと 織姫が 抱いて抱かれて夜の声  抱いて抱かれて夜の声 せつない声のセレナーデ せつない声で夜を啼く

逆説的な「幼き夢の果て」

みどりの丘の赤い屋根…

逆説的な「幼き夢の果て」

みどりの丘の赤い屋根 今日はみんなで人殺し 私は家族と連れ立って 人を殺しにやってくる 鐘が鳴ります弔いの 三人四人の死者たちの 青い月夜の空のうえ この道あの道母さんと 包丁片手に振りかざし たしか六人みなごろし 血しぶき浴びたその顔の なんときれいな瞳でしょ 山には山のかなしみが 海には海の失恋が まして人には人の闘いが 切って斬られて刺し殺す 殺りく峠のひるさがり 刈られた首のたなざらし みどりの丘の白い屋根 いまでは血だらけ赤い屋根 殺し殺され日が暮れて おぼろ月夜がともるころ 死んだ男の首が舞い 殺した女の愛のうた