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ビートルズプロジェクト

第1部

〜 ビートルズ① 18曲 〜

現代恋愛事情

ぼくが あなたを 好きなよに…

現代恋愛事情

原曲:ジョンとヨーコのバラード

ぼくがあなたを好きなよに あなたがぼくを好きだといいんだが わかっているでしょ そんなこと きみは笑って返事ごまかし ぼくの心を揺さぶり ねえお願い いい加減にさ きみの本心 聞かせて たのむから 結婚したいの したくないの あなたの決断聞く方が てっとり早いと思うけど 男のあなたの本音がやはり わたしのからだじゃないかと思うの 好きと答えたらきっとあなた わたしをホテルに連れ込むわ ごめんよ そんな取引は あなたのSEX 私の婚約 どちらの返事が先かって? そこがむつかしいわね そうでしょう? かけ引きやめてあなた 女の要求聞く方が この際一番大切じゃないかしら わたしはいいのよいつだって あなたのお望み満たすのは でもその前にお返事くださいね わかっているでしょ そんなこと

おはようございます さようなら

おはようございます さようなら…

おはようございます さようなら

原曲:ジョンとヨーコのバラード

おはようございます さようなら 三時の針が十五時ジャストさす ニューヨークならまだ朝だ いや昼だ サンフランシスコから飛んできた彼女 キスもはぶいてベッドイン 三秒後にはいびきかき 天使みたいに眠ってる いいねいいね 睡眠中の女の子 眉吊り上げて 怒ることないし 悩まし気な眼で誘うこともない 疲れているとき 必ず見える 僕の大好きソバカスも  熟睡中には消えてゆく もういいのにさもう起きなくて ふと魔がさしたのか殺人鬼 天使の首を絞め殺す 悲鳴も恐怖も何もなく ただ静か静かな昼下がり 午後三時はパリの夜の九時 こんばんはご一緒にワインなどいかがです こんなとき彼女の首を閉める奴などおりません おはようございます おはようございます  さようなら

影を失くした

ふと 気づいたら 私の影が 私の前を…

影を失くした

原曲:ジョンとヨーコのバラード

ふと気づいたら私の影が 私の前を歩いてた もしかしてあなた私の影 尋ねかけてはみたものの    影は影の中に消え去り 私の言葉も気に留めず 消えた あるときはくっきり歩道に映る影 曇れば薄く消えかかり 降りしきる雨の舗道に影はない 影が私から去ったあと ふと気づいたら 私の心に住みついていた あなたは誰よ どなたの影なの 尋ねてみてはみたものの 影は黙ってうす笑い 無表情の顔に  不気味な笑いだけ  どちらさまかは知らないが 私の影だと思うけど 犬も猫も影を持つ時代 影なき人のあなたこそ 自分で自分を見失い 他人さまの影ばかり 探しているのじゃないですか 無表情だが不気味な笑い うすらうすらとにや笑い 影に去られたあなたとは いったいどなたでしょうかと   にや笑い にや笑い

地球の滅ぶとき

涼しい風を 運んできてやったぜ…

地球の滅ぶとき

原曲:ジョンとヨーコのバラード

涼しい風を 運んできてやったぜ 気休め程度かも しれないが これで すこしは 息もつけるだろう 猛暑のような気圧のせいで 頭の芯まで 焼けそうだ きのうも 三人 赤ん坊が アスファルトの 鉄板で焼かれていたんだぜ 焦げてんのか その子 女の子 髪の毛ちりちり 音を立て 涙も乾いて 立ちつくす 五〇度の 熱風 湧いてきて 五〇日 いっきに 風も杜絶え果て 熱の街に咲く花は 赤い炎の残り火か どこに逃げても 逃げ場はないぜ 人の気も知らないで 宇宙に逃げた奴らが 中継 テレビの画像 地球がしだいに 縮んでいると 知らせているのか 絶望か 奴らにしても 同じこと 燃料切れたロケットが 落ちてくるころ 灼熱地獄だぜ おめえたちも 焼けて死ぬのは 同じこと 五〇億年前の 元の地球に 還るだけ

おんな友だち

秋晴れの 心も爽やか 連休に…

おんな友だち

原曲:ジョンとヨーコのバラード

秋晴れの 心も爽やか 連休に なんの因果か 悪友の結婚式が めじろ押し どれも欠席 するわけいかず 一日 五組の はしご婚 だいたいが 横着だよ おまえたち 初婚なら おめでたいと祝えるが 再婚 再々婚 ひとりの奴は五回目だ そのたび 盛大な披露宴 よく金が続くと思うが みんな親のカネ 我らが世代 よくしたもので 自分たちのスカンピン 揃って 親が負担する 加えて 女も器量よし 性格悪けりゃ 二度目 三度目 四度でも 次第に相手の格が上がるのも シャクだね ほんと  コンチクショウ 今度も 最後の帝国ホテル 二回の離婚乗り越えて 慰謝料すでに三億円 三度目のお相手 これまた 病院経営ご長男 ミス・東京と ミス・アジア 二つの優勝だけがブランドの 性格最悪 超美貌 あ〜ら ケイコ いらしてくれて ありがとう 明らかに 豪華整形 去年とは すっかり若い別人間 い〜え いえ やっと間に合ったわ ドバイから帰国のわたしも 実は ミス・インターナショナル・グランプリ おめでとう お世辞をもらす花嫁の 眼だけが 煌々 燃えている ちくしょう 帰れと 怒ってる

ひなたの あかり

ここに おいでよ あなたたち…

ひなたの あかり

原曲:イエスタデー

ここに おいでよ あなたたち ほんの小さな 陽だまりなのだけど あったかいよ ほら 明るいでしょう ここは おひさまの溜り場 ひなたの あかり 疲れた人が やってきて ほっと ひと息 つくところ 死にたくなるような人もいて 人生 憎んでいたけれど 両手で囲んだ 光の輪のような 陽だまりに当って ぐっすり眠ったら もいちど 生きてみようかと 帰っていった 人もいたよ 夜になっても あったかい 陽だまり 消えて もう いまは無いけれど 多くのひとびと やってきて ぬくもり絶やさず ずっと あたためていたよ ほのかな明かりの月夜でも ほら けっこう 人々のぬくもりで ゆっくり 眠っていけるよね 人生に疲れたら ほら ここに おいでよ ほんの小さなぬくもりなのだけど あんたを拒む人など だれひとり いないよ ほんと みんな あったかい ぬくもりの場所だよ あったかい ほら ね

地球の歌

花に なる 鳥に なる…

地球の歌

原曲:オクトパス・ガーデン

花に なる 鳥に なる 歌が 海になる 歌が 桜になって 歌も 人間になり 恋になり 愛になり みんなの 明るい 夢になる 歌が 空になり 歌が 山になり 歌が 星になり 歌が 明るい光になって 歌も 喜び 希望になり 未来になる 歌が見えるところに 花が咲きみだれ 歌が届く先の 青い空になり 歌が触れる 愛になって 踊るように 跳ねるように 喜びが 明るい光を呼び込んで 地球も 宇宙も いっしょに歌おうよ 愛と 恋と 未来の夢を

イマジン Ⅰ

ただ ひとつだけの 夢でいい…

イマジン Ⅰ

原曲:イマジン

ただ ひとつだけの 夢でいい ふたつ みっつの夢を 夢みても 届きにくい 夢なのさ いくつかの夢を みるより ひとつだけ その恋に すべて 賭けるように その道 ひとすじ 極めれば 夢の 奇跡も 嘘じゃない あこがれは 人の心を 楽しく 豊かにさせるけど あこがれすぎて 気がつけば 現実ばなれの 遠い夢 地味で目立つことはないけれど ひとつの夢に 命かけ 生きぬく人の 真ん中に 希望の光も 灯るはず

イマジン Ⅱ

何かを 忘れているとでも…

イマジン Ⅱ

原曲:イマジン

何かを 忘れているとでも おっしゃられるのでしょうか いいえ わたしは何も 忘れているものなど ありません あるいは もしも 忘れたものが あるとすれば あなたが「どちらの どなた」なのか もう すっかり 忘れ棄ててしまいました お互いに みじめな別れを終えたあと 優しさ溢れるお方と めぐり会い あなたが「どなたか」であった時代の 記憶のすべてを 川に流して 棄てました 涙の川 とでも申しましょうか もしくは リバー・オブ・ノーリターン 再びは あなたを想い出すこと ありえないと 思います

いい歌じゃないか・え?

しゅっ・ぽこ車に マイ犬乗せて…

いい歌じゃないか・え?

原曲:

しゅっ・ぽこ車に マイ犬乗せて やって来たのさ イカス女の い・る・と・こ・ろ 彼女探して 嫁にしようと ※演奏部 まずは 街中 流してみようぜ だれかいねえか あたり キョロキョロ よだれ垂らして 女さがして にやけた野郎だぜ 向うに 飲み屋が 行ってみようぜ ※演奏部 あたしは美人よ うっとりするわ お顔も 胸も みんな揃っていないもの なにもない ちょっと そこ行く お兄さん 寄ってらっしゃい ここなら安心よ 「ベッドに お風呂 そして わ・た・し きのうも 三人 やって来たけど 全員 殺して 食べちゃった どおってこと ないでしょう」 ※演奏部 今日で四人だ 人が消えたぜ この くそ暑い日 に・だ 奴ら探して 逮捕しようと やって来たのさ わざわざ なんだい この街 やけに 古いぜ 「ゆうに百年 いや それ以上だ 幽霊とお化けだけが 住んでいる 見ろよ あそこの 角 白い骸骨 笑ってるじゃ ないか」 ※「かっこ」内は演奏部に言葉を乗せて歌う

やあ、こんにちは

黒メガネの ジョン・レノン…

やあ、こんにちは

原曲: カム・トゥギャザー

黒メガネの ジョン・レノン 何を ぶつくさ 呟いてんだ ラリってるのか 朝から まさか 撃てっていうのか 何を おまえを? おまえが おれを撃ちたいなら それでいいのさ 止めやしねえよ ど したい? あんちゃん 迷い出たのか この世に もいちど あ〜〜ん やけに 明るい メガネに変えたじゃないか 世の中 もっと 底の底まで 覗いてやろうと いい心がけだよ できるんならね やってみな おまえさんが思っているより けっこう きついぜ 四〇年後のご時世は ギター弾くだけじゃ 何も 変わらんさ ボブ・ディランだって いまは 腰くだけ 八〇だって? 笑わせるなよ 歳だからって できないこと 何んにもないぜ あるとすりゃあ 孫のような若い子に ちょっかい出して 笑われるくらいのことさ あっはっは 撃ちたきゃ よう てめえの目ん玉 ぶち抜け よ

I love you

おいで こっちに 抱いてやろうか…

I love you

原曲: カム・トゥギャザー

おいで こっちに 抱いてやろうか 首を絞めて ほしいのかい 泣くのは もう 止めろ いまの女は 泣かないぜ (※演奏) 涙の代わりに 笑って 口から毒を吐く 効くなあ 久しぶりだよ おまえのキッス まったくだ あ よろめくなんて もんじゃない ライト・ナウ オーバー・ミー (※演奏) あんまり よすぎて そのまんま あの世に 直行 何人 いたっけ 死んだ奴らだ  そうだよ 攻めろよ もっと もっとだ 右のフックじゃ 倒れねえ オーバー・ミー (※演奏) 泣いちゃいないさ 泣くもんか あんたの 唇  噛んで やろうか どっと 吹き出る 血しぶき で あたしの ふさいだ気持ちも 盛り上がる ライト・ナウ オーバー・ミー あ〜〜あ いいよ・いいよ・とっても・いいさ あいつだけにゃあ・あたしも・敵わない おいで・こっちに・みんなで・さあ 抱いてちょうだい・首・絞めて ※の部分に、 カム・トゥギャザーと入れて 歌にリズムと艶(色っぽさ)を加えること。

おんな・うた

どうして どうして なぜ なぜ なぜ…

おんな・うた

原曲:ゲット・バック

どうして どうして なぜ なぜ なぜ あなたって わ〜たしの はだか見たい なんて な〜んで なんで なんで・なのよ 聞いて 聞いて ハダカの女 じゃな〜いのよ・わかる? わたしって 知的で・ホント・おりこうさん・なのに ど・して どうして あなた あなた・なっぜ・なのよ ねえ ねえ わたしが 女だ・っ・と ・ そんなことだけでぇ〜 なっぜなの なっぜ・なの? わたしを どしても ・ ヌードにさせたいのよぉ 嫌ねえ なんで なんで  なんで〜なのよ わたしの xち〜・ちぶさ そんなに そんなに 拘るの バストの大きさ 競うなんて そんなぁ 女じゃないよ 〈失礼だわ—*早口で〉 わたしって キャリアで 能力 う〜んとあるひと なのに どうして どうして あ〜なたは なぜ なぜ な〜のよ 未婚だっと そ・いう・わけ・だっけで なぜなの どうして しつっこく 不倫 わたしに 迫るのよ やめて ※なお、ブライアン・フェリー(モア・ザン・ジス)でも 味のある歌になります。

オトコ・ウタ

そのくせ き〜みは 欲(よ〜く)が 深くて…

オトコ・ウタ

原曲:ゲット・バック

そのくせ き〜みは 欲(よ〜く)が 深くて そのうえ きれい な〜んでも お好み〜しだい お好きなものを 手に入れられる は〜ずなのにぃ なぜ なぜ ぼ〜くに  なぜ ぼくに 金なく  欲なく  女だって 好きじゃない なぜって? いろいろ理由も あって 上に三人 下にも二人 六人姉弟  男は ひとり これで 女を 好きに なれって 拷問よりも 酷いぜ  これは そのうえ き〜みは 三つ年下 妹(いもと)に似てて 性格 肉体 まる〜っきりぃ 彼女について 知らぬことなどない ぼくに きみから 好きだと  い〜わ れ〜ても どうぞ 勘弁してください って お願いせざるを えないのさ まるっきり 妹と同じ サイボーグ よりによって なぜ ぼくが 酷い 仕打ちだ  かんべんしてよ

ノルウェーの森

幼稚な時代よ さようなら…

ノルウェーの森

原曲:ノルウェーの森

幼稚な時代よ さようなら 愛や恋だと 騒いでるうちに 街はすっかり変わり   恋をする人 愛する人も絶えないが 街はヘドロで腐りかけ 異臭の漂う世紀末 ふと見た不気味な光景が 今でも脳から離れない 人間の腕をくわえた犬  私をにらんで威嚇する 簡単に人が死んで翌日に 統計数字に変えられる   この殺風景な秋の日は コートだけでは寒すぎる わたしはキスでうつされ  彼は三週間で死亡(ああ) 体を交わした二人の袂  どこにお墓があるのかと うつろな心を抱きしめて  愛の言葉を焼き捨てる

in my life

桜を散らして 去り逝くひとの…

in my life

原曲:イン・マイ・ライフ

桜を散らして 去りゆく人の 悲しみに向かい 慰めの言葉はない 形なき声のこだま 五月の青葉ゆすり 愛の声 いとしい笑顔   私をこえて 去りゆく人の 御霊に向かい 語る言葉はない 今では遠く 夜空の星 天の人 何度も何度も 記憶の ページめくり返す 君の声 ぬくもりの肌  忘れることなどできない 面影たどる夏の宵 夏の夢 夏の宵 夏の夢

幼なじみ

あんたの忠告 当たったためしないじゃない…

幼なじみ

原曲:レット・イット・ビー

あんたの忠告 当たったためしないじゃない なじる女の 顔を見る 長いなあ〜 はじめは幼稚園のとき 四つか 五つ それくらい 小学 中学 高校と 同じクラスで 大学のサークルまでの おつきあい 幼なじみといえば 心地よい だけど 現実 きびしくて 彼女 失恋するたびに 必ず おれんところに来るのも 残酷だ 知るもんか 勝手に泣きゃあいいだろう 突き離すこともできるけど まるで家族のように 遠慮なく 素顔の声で 詰めてくる 女友だち なるほどなあ〜 納得しながら 今回だけは 眼を離さず 見つめていたら 催眠術にでも かかったように ふんわりと 彼女、おれの肩を抱いてきた 「ねえ健ちゃん よかったら わたしを抱いてくれない」 女のフェロモン ふっかけてきたのにゃ まいったな 思えば おれたち結婚適齢期 振られてばかりでいるよりも 案外と おれが似合いかもしれないな

時を止めて しばらく

私の人生 時間に乗せないで…

時を止めて しばらく

原曲:オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ

私の人生 時間に乗せないで 止めたままでいたいのよ いましばらくは 歳をとるのが嫌なのじゃなくて あくせく働くだけの時間を すこし 私のために止めてほしいの それだけよ 前に前へと 急かすもの うしろから 先へと押し出す強制に ほとほと 疲れてしまったわ 時間に止まってもらえば もっと 私も心を回復し 本当の意味で 前向きに生きる力も 涌いてくる お願い 時間に言っといて 私には構わないで 好きなだけ ご自分ひとりで 勝手に進んでください と 時間を壊しても また別の 時間が時間を進めようと 押しかける いいかげんにしてよ あなたたち 機械のくせに 人間よりも ずっと賢いツラをして 冷静 沈着 合理的 この世で いちばん賢いと 私の暮らしを 支配する 時間は不死身の ああ 化け物だ